第28章 lovesickness (月島 蛍)
街灯の灯りが私と清水先輩の影を色濃く落とす。
貴「彼女より早く告白してたら、私が横に居れたのかな、なんて思っても遅すぎですよね・・・。いい思い出にします」
清「気持ち、伝えないままでいいの?」
貴「はい、日向君優しいし、きっと困らせてしまうから・・・」
清「そっか・・・。でもつばさちゃんなら、すぐに素敵な彼氏ができると思う」
貴「そうですかねえ・・・」
清「明日は一日休みだからゆっくりして・・・」
貴「はい、送ってくださってありがとうございました」
そして自宅に入ろうとしたとき
清「つばさちゃん!明日何かあったらいつでも連絡していいからね」
貴「清水先輩・・・。ありがとうございます」
清水先輩の優しさに涙がこみ上げる。あぁ、私失恋したんだ。
その夜、私は涙が止まらなかった。