第28章 lovesickness (月島 蛍)
坂ノ下にはもう皆が着いていた
澤「あれ、日向はどうしたんだ?」
影「あいつ彼女が出来たっすよ。先に帰りました」
田「マジか!リア充め!」
東「どんな子?」
影「えっと、日向より小っちゃくて髪の毛結んでました」
菅「影山に聞いたのが間違いだべ」
西「尋問しなきゃな」
月「あんなバカのどこがいいんでしょうね」
皆がワイワイ騒ぐ中、私はその輪から少し離れたすみっこで中華まんをかじっていた。
清「・・・つばさちゃん」
清水先輩がそっと肩に手をかけ声をかけてくれた。清水先輩は私の気持ちを知っている。
清「帰ろう・・・。送るね」
私は無言でうなずいた。
清「じゃ、私たち先に帰るから」
貴「ごちそう様でした。お先に失礼します」
菅「え?女の子2人じゃ危ないべ」
清「大丈夫」
清水先輩はクールにそういうと私の背中に手を添え歩き出した。