第26章 seeds of happiness (茂庭 要)
夕方もう6時を過ぎる頃、いろいろな家庭から料理を作る音が聞こえ、おいしそうな香りが漂ってくる。
私も他の家庭と同じよう料理を作り始めていた。要さんは今ワインを買うため駅前に出かけている。この頃日曜出勤が多かったから今日は無理やり休みを取ったんだよね。
だって今日は要さんの誕生日だから。私が料理に勤しんでいると彼からメールが入った。
鎌先さんと笹谷さんと青根君と堅治が遊びに来る?!駅でばったり会ったって書いてあるけど、コレ絶対に確信犯だよね!!
でもきっとみんな要さんの誕生日を祝いたかったに違いない。いつまでも仲間に大事にされてるそんな彼が私は大好きだ。
私は手短にメールを返す
貴”仕方ないなぁ、飲み物が足りないから買ってきてねっヾ(・ω・o) ”
茂”分かったよ。ありがとな!(^-^) ”
ふふふ、なんだかんだ言っても楽しみになってきた。皆とも久しぶりだし急いで追加の料理を作りますか。
今日のメニューはちらしずし、鶏のから揚げ、サラダ、ラザニア、ガトーショコラ・・・。これに後はてっとり早く作れるもの・・・。
そうそう、作り置きのハンバーグを多めに冷凍しておいたんだっけ。あとは、生春巻きを作って、パスタと・・・。
私は急いでみんなの胃袋を満たせるよう、再び料理に取り掛かった。