第25章 マナツノヨル(夜久衛輔)☆
幼馴染にピリオドを打ったのは衛輔からだった。彼は互いの気持ちに気付きながらも、口にできなかった言葉を私にくれた。
夜「・・・大学は多分別になるだろうし、他の男にお前を取られるのは我慢できないから今言っとく。バレー引退するまであんまりかまってやれないかもしれないけど・・・つばさ好きだ。彼女にならないか」
貴「も、衛輔~~。私も好きだよ~~」
不覚にもうれし涙が溢れ出て、衛輔を相当あせらせたっけ。
今でもあの時の事を思い出すと、嬉しくて胸が熱くなる。
なんだかお互いの関係が変わって新鮮でぎこちなくて・・・。自分が衛輔の”特別”になれたことが嬉しかった。
なのに、こんなのってサミシすぎる。デートもなかなかできなくって、ずっと我慢してたのに・・・。