第24章 カレシノジョウケン(灰羽リエーフ)
あれはリエーフが入部した日の事のことだった。
リ「あの、つばささん。ちょっといいですか?」
貴「何?」
リ「あの、俺つばささんのこと好きです。付き合ってくれませんか!」
会ったその日に告白ってありえない。でもせっかくの新入部員だし、気まずくなるのは嫌だと思って
貴「今、男の子と付き合うコトに興味ないからごめんね」
とやんわり断ったんだけど・・・。
リ「今は興味ないんですね。じゃあ俺、興味持ってくれるまで待ちます!」
貴「へ?」
いや、私ちゃんと断ったよね?!
夜「リエーフ!!お前、部活中に堂々と俺の可愛い妹を口説いてんじゃね~よ!!」
リ「あ、だから苗字一緒なんですね。どうりで可愛いと思いました」
夜「どうりでって、どーゆーイミだよ!」
リ「え、ちっちゃくてk
言い終わる前にお兄のケリが炸裂した。
夜「いいか!金輪際、俺の妹に近づくな!!」
・・・ということがあったにもかかわらず、その後も部活で毎日繰り広げられるこの光景に他の部員もすっかり慣れてしまい、今では誰もツッコミをいれる者はいない。
そしてリエーフと接して分かったのは、単に素直なだけということ。むしろ素直すぎて、言わなくていいこと言っちゃうタイプ。まぁビッグマウスだけど、基本はいい子だ。だけど恋愛対象となると考えてしまう。