第23章 恋の有効期限(及川 徹)
貴「いや~~!!手錠外してくれないなら、側に来ないで!!そ、そういえばどこぞの高校の美人と付き合ってんじゃなかったの?何で今日デートじゃないのよ?!」
及「1週間前にフラれた」
貴「へ?」
及「スゲー美人で、気も効くし俺にはもったいないくらいだったんだけど、なんせ、勘がよすぎたんだよね」
貴「?どういうコト」
及「”私を通して他の女の子を見ないで”っていわれてさ。俺、返す言葉がなかったよ。向こうが一枚上手だった。それに、俺は自分が思ってたより女々ヤツだったんだと思ってさ」
及「春休みの遊園地の時、ホントは聞こえてたんでしょ?・・・ずっと引きずってたんだよ、つばさのコト。俺の事、男として見れないなら・・・立ち直れないくらいの言葉で傷つけてよ」
耳元でいつもよりワントーン低い声で徹が囁く。