第22章 大好きだから・・・(日向翔陽)
・・・とその時、私はバランスを崩してしまった。
貴「きゃぁぁっ!」
日「あ、危ない!!」
翔陽が私をかばう様にして二人、土手を転がり落ちた。翔陽が身体を起こして、私に怪我がないか確認する。
日「つばさ大丈夫?!ごめん!!怪我してない?!」
貴「うん、それより翔陽こそ大丈夫?」
日「怪我なくてよかった。俺も平気」
翔陽はそういうと私の身体をそっと寄せ、抱き締めてくれた。顔がめっちゃ近い。どうしよう、私今顔すごく赤いと思う。翔陽も・・・耳まで赤い。
日「ホントにごめん、約束やぶって。もう、泣かすようなことしないから」
そのまま腕に力が入る。
貴「・・・うん」
あ、だめだ。また涙がでてきちゃった。
日「~~~ごめん。俺今のつばさの顔みたらぐわぁあっってなって今まで一杯我慢してたけど、もう我慢できないかも。・・・プレゼントもらっていい?」
貴「へっ?」
翔陽は目元の涙を指で拭い、その右手を頬にそえた。そして顔が近づき、唇と唇が重ねられた。
やっぱり私、翔陽の事大好きだ。今すごく幸せだって思うのに、前よりもっと触れたい、触れられたい、近づきたいってどっかで思ってる。
この想い誰にも止めることなんてできないよ。それだけ君が好きだってことだからね。
End
あとがき →