第21章 love you (菅原孝支)
孝支が紅茶を入れて持ってきてくれた。
菅「さっきのご飯うまかったよ。つばさはいい嫁さんになりそうだよな」
貴「じゃぁ孝支、私の事貰ってくれる?まだ結婚はできないから今年のプレゼントは私ってことで・・・なんてね」
ちょっと本音交じりの冗談。ホントにお嫁さんになれたらいいのに。って孝支の気持ちも分かんないのに期待しちゃだめだよね。
菅「ば、ばーか。お前なぁ、冗談でもそんなこと男に軽々しく言わないんだよ」
孝支は視線を外し手を口元に当てた。あれ?孝支の顔が少し上気しているように見える。そして再び孝支と視線が合ったと思ったらあっという間に両手首をつかまれベッドに押し倒されてしまった。
菅「・・・あのさ、こうされたら動けないだろ」
貴「あの?こう・・・し」
自分が言ったことだけど、まさか孝支がこんな事するなんて思いも寄らなかったから私の頭は完全にパニックになっていた。
菅「さっきのセリフ冗談でも結構キタべ。つばさはこの前まで中学生だったから我慢してたんだけど・・・、期待するだろ?どうせ、何されるかなんてよくわからずに言っているんだろうけど」
貴「わ、私もう孝支の事お兄ちゃんなんて思ってないもん。こ、孝支になら何されてもいいよ」
菅「それは”俺の事が好き”って思っていいの?」
耳元で囁かれそのまま耳を甘噛みされた。
貴「ひゃぁ!」
菅「で、返事は?」
貴「こ、孝支のいじわる・・・。わかってるくせに」
菅「じゃぁ、いいんだよね」
孝支の手がブラウスのボタンに手がかかる。心臓が破裂しそうなくらいドキドキしてるのがわかる。
ってこんなに頭がグルグルしているのに、私はあることを思い出してしまった。
貴「や、やっぱり今日はダメ!」