第18章 On your side・・・(2)(岩泉 一)
岩泉said
外からはまだ激しい雨の音がする。時計はもう12時を回っていた。
岩「もう遅いし・・・泊まる・・・か?客間に布団用意するから・・・」
貴「ハ、ハジメちゃん、一緒の部屋じゃダメ?」
岩「一緒って、お前・・・」
俺の理性を崩壊させる気かよ!
貴「手、繋いでてほしい・・・」
頼む、その上目遣いの顔やめてくれ。何でもいうコト聞きたくなっちまう。
岩「~~~布団別だからな」
ベッドの横に布団を敷き、手を繋ごうと思ったが段差があるので難しい。俺は諦めてベッドを背に寄り掛かり、布団に入ったつばさの横に座り手を繋ぐ。
岩「眠るまでこうしててやるから・・・。おやすみ」
貴「うん、ありがとう。おやすみなさい」
つばさはしばらくして眠った。
本当にコイツ無自覚だな。今すぐにでも俺のモノにしたいの分かってない・・・。
俺はそんなことを思いながら、いつの間にか眠ってしまった。