第18章 On your side・・・(2)(岩泉 一)
貴「ハジメちゃん、上がったよ」
岩「おぅ」
俺は1階に下りつばさを見た時、息が止まり顔が赤くなった。
もともと小柄な彼女には俺のジャージは大きくてブカブカだ。上着の袖なんて指先しか出てない。まだ湿っている髪、顔も火照っているそんな恰好で上目づかいで見るなんて反則だ。
岩「~~~シャワー入ってくる。濡れた制服は乾燥室いれとけ」
俺はつばさから目をそらし、シャワーに入る。
その後、俺達は作り置きのカレーを食べ、課題をこなし、雨脚が弱くなるまで時間をつぶしていた。
会話が途切れ、しばらくの無言の後つばさが言った。
貴「ハジメちゃん聞いてくれる?」