第13章 Blue day (田中龍之介)☆
田「潔子さんは穢れ無き我がバレー部のマネだ。そんでお前には、俺の横でずっと笑ってて欲しいんだ」
貴「どういう意味よ」
田「あー、もう、言わなきゃわかんねーのかよ。つばさが好きだってことだ!」
貴「・・・バカ龍」
私はポロポロと涙が出てきた。龍の腕に力がこもる。
田「・・・・そんで、お前はどうなんだよ」
貴「・・・嫌いだったら、殴ってる」
田「素直じゃねーなぁ。まぁ、そんなとこも好きなんだけどな」
田「・・・ずっと我慢してたんですけど、キスしていいですかね」
貴「・・・うん」
龍の顔が近づき、私たちは長く深いキスをした。
ようやく唇が離れ一瞬目があったと思ったら、龍は体を離し私に背中を向けた。
田「やべぇ、お前可愛すぎだ。あ~、チクショウ。キスだけじゃ我慢できねぇ」
貴「・・・いいよ私、龍となら・・・」
龍は驚いた顔をし、振り向いた。
田「・・・ホントにいいのかよ」
貴「・・・うん」
田「途中でやめらんねーぞ」
貴「うん」
田「・・・声、我慢しろよ・・・」
龍と再び深いキスをする。そして彼の手が私の身体のすべてに触れていった・・・。
その行為の後、私は龍の胸の鼓動を聞きながらオンナノコの幸せをかみしめていた。もう”男に生まれればよかった”なんて思わないよ。ねっ、龍。
END