第13章 Blue day (田中龍之介)☆
龍の部屋に入るのは小学校以来だ。
貴(あんまり変わってない)
その時、扉が開いた。
冴「つばさ!久しぶりだね。お~、可愛くなった」
貴「冴子姉さん!相変わらずかっこいいです」
私は冴子姉さんに抱きついた。冴子姉さんはそんな私の頭を撫でてくれた。
冴「何、勉強みてくれんの?このバカのお守なんて、ありがたいね。じゃあ頼むよ、つばさ」
貴「はーい」
うん、冴子姉さんのおかげで元気でてきた。
田「つばさ、ここがわからん」
貴「ここは・・・、こうで、こうすると・・・」
田「・・・おぉ、できた!」
こんな真剣に勉強する龍なんて初めて見た。
貴「・・ホントに、合宿いきたいんだね」
田「そりゃ、そうだ。東京の強豪と練習できるんだぜ。おまけに今回は潔子さんも一緒だしな!」
私「そっか・・・」
さっきまでの元気はどこに行ってしまったのか、私は一気に身体が冷たくなった気がした。その名前を聞きたくなかった。
潔子さんが好きなことも、もちろん知ってたよ。でも・・・。
嫌な気持ちが私の中に広がる。だめだ、帰りたくなってきた。
貴「私も課題やるから、わからないところあったら声かけて」
私は、黙々と自分の課題をはじめた