第13章 Blue day (田中龍之介)☆
お腹痛い。腰も痛い。イライラするオンナノコの日。でも朝練行かなきゃ。
私、男に生まれればよかった。そしたら、こんな気持ちを知らずに済んだのに。
私は重い身体を引きずる様に家を出た。
しばらく歩いていると、後ろからハナウタが聞こえる。近所に住む幼馴染の龍だ。
田「おっす」
貴「・・・おはよ」
田「何だよ。元気ねーな。風邪か?」
貴「あんたには関係ないでしょ」
イライラしてつい龍にあたってしまう。
田「朝から冷てーなぁ」
そう言いながらも、肩を並べて学校に行き朝練へと向かった。
貴「じゃあね」
田「おぅ」
朝練やっぱりツラくなってきた。息をするのも苦しい。
道「つばさ、大丈夫?顔色が悪いよ。保健室行っておいで」
貴「・・・すみません」
道宮先輩に言われ、私は保健室に行き一限目を休んだ。薬が効いて眠ったのがよかったのか、幾分か楽になっている。
私はベッドで横になりながら、このところの”不調”の原因をぼんやりと思っていた。