• テキストサイズ

Hello,Good bye【岩泉一】

第10章 一言



朝のHRの時間
担任が入ってきて

「つい先ほどさんが意識を取り戻したようです」

その言葉にクラス中が喜んだ
うれし泣きする奴もいた

俺は、突っ立ていた

が意識を取り戻した……

「よかった……」

言葉にすれば、それは現実味を帯びてくる
今まで抱いてきた不安なんて跡形もなく消え去って
俺は、一粒の涙を流した

それをクラスメートに見られて恥ずかしくて、乱暴に拭いた
すると、友人が肩を抱いて

「別に隠す必要ねえべ!!泣くくらい嬉しいよな!俺も嬉しい!!意識戻ってよかったな!!!!」
「っ、おう!!」

張りつめていた糸が切れて、俺は涙を流した
今日、病院に行こう
早く、に会いたい

その日の授業はやけに早く感じた
部活も調子が良かった

「片付けは俺達がやるから岩ちゃんはちゃんの所に行きなよ」
「及川……。悪ィ。今度牛乳パン奢る」

俺はジャージ姿のまま病院へと向かった
後ろからは、「牛乳パン3日分ねー」という声が聞こえたが、1日分だ、ボケ!!

/ 167ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp