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Hello,Good bye【岩泉一】

第10章 一言




その言葉に一気に顔が熱くなる
そういえばそんなことも言った気がする
今思えばすげえ恥ずかしい
でも、後悔はしていない
妻にするのは嘘じゃないからな

すると、隣からブフォッと花巻と松川の笑う声が聞こえた

「まじで!?岩泉かっけー!!あっはっはっは!!」
「お前すげえな。男前すぎて逆に笑えるわ」

腹を抱えて笑う二人の目には涙がたまっていた
最初に落ち着きを取り戻したのは松川の方だった
花巻は息ができなくなって死んでいる

「本当にのこと好きなんだな」
「好きじゃなきゃ付き合ってねえよ」
「ですってよ、及川クン」
「なんで俺に振るの!?」
「いや、なんとなく」

松川はどこか楽しそうに及川をいじる

「でも、お前よく腐らなかったよな」

笑い地獄から解放された花巻は涙を袖で拭って、そう言ってきた
「確かにな」とうなづく二人も頷く

腐らなかったわけじゃない
腐りそうになる瞬間なんてどこにでもあった
でも、きっとはそれを望んでいないと思った
が目を覚ました時、腐った俺なんて見せたくなかった

「だから俺は腐りはしねえよ、絶対」

まっすぐに3人を見つめる
3人は目を見開き、そしてうつむいて顔を覆った

「……俺、女だったら確実に岩泉に惚れてる」
「俺は既に岩ちゃんに惚れてる」
「きめえ、クソ川」
「及川がモテて、岩泉がモテないのがものすごく不思議だ」
「松っつん!それ、どういう意味!?」

ぎゃいぎゃいといつものように騒ぐ俺ら
その後は、ゲームをしたりマンガ本を読んだりと、割とどうでもいい時間を過ごした













が目を覚ましたのは、それかわ3日後のことだった




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