第7章 それは突然に・・・
そして、8月某日
この日、は俺の家に遊びに来ていた
俺の部屋で、DVDを観てくつろぐ
本当はどこかに出掛けたかったが、がそれを断った
『家でゆっくりして遊ぼう』
と、またしても俺を気遣っている
別にそんなこと気にしなくてもいいのに
人のことばかり気にしすぎなんだよ
ふぅ、と息を小さく吐き
俺の足の間に座っているを見る
DVDに集中している
彼女の腹あたりに腕を回し、抱きしめる
そして肩に顎を乗せる
すると、俺の頭をなでる
「……子ども扱いしてんじゃねェ」
『んー?してないよ、全然』
「嘘つくな」
首に顔を埋める
息を吸えば、の匂いが香った
少しだけ汗のにおいもする
あ、ヤバい
俺今、変態みたいだ
『どうしたの?今日は随分甘えてくるね』
「充電中」
『ふふ、なにそれ。……そういうことされるとムラムラしちゃうんだけど』