第4章 はじめてのデート
「まじかよーー!!」
勝ったのは、俺だった
落ち込む花巻
どんだけ俺に勝ちたかったんだよ
「俺に勝とうなんて100年早い」
「もう一回だ!!」
この後しばらく、2人の太鼓バトルが繰り広げられた
5勝1敗という結果で、俺の勝ち
勝った方がサーティワン奢るという約束、守ってもらう
長らく放置してしまったを探す
すると、少し離れたベンチで及川と松川と話している姿を見つけた
楽しそうに笑う
俺は歩み寄り、話を中断させる
「話の途中に入ってこないでよ、岩ちゃん!今いいところだったのに」
「そうだぜ、岩泉。邪魔すんじゃねえよ」
「なんかむかついたから邪魔したくなった」
ぶはっと、二人同時に吹き出す
唾飛んだんだけど、汚ねえなお前ら
「岩泉、それってさ嫉妬じゃね?」
見尻に涙をためた松川がそう言ってきた
「嫉妬して何が悪いんだよ、ボゲが」
「開き直ってるし!、!心配することなかったみたいだよ」
「いやぁ、愛されてるねちゃん」
意味が分からず、俺は首をかしげる
2人は未だに笑っていて、そこに花巻が来る
そして二人は花巻に小声で何か言っていて、花巻もその後爆笑していた
まったくもって意味が分からない
『岩泉君も嫉妬するんだね。意外……』
「俺も一応人間だからな。嫉妬くらいはする」
『えへへ、嬉しい』
は頬を赤く染めて笑う
くそっ、かわいいじゃねえかよ!