第4章 日常
瑞穂「さあ着いたぞー」
車から降りる。清志は、いつものように、頭をぶつけて
うずくまっている。
清志「いってー……!」
瑞穂「学習しなさいよ、もー……」
付き合ってた頃なら、ぶつけた瞬間に
「宮地先輩大丈夫ですか!?」って駆け寄ってた
と思うけど、結婚4年目ともなれば「なにしてんの」
しか思わない。熟年夫婦のようになりつつあるようだ……。
瑞穂「まずどこ行くー?」
高尾「あ!だったらさ、行きたい所あんだけど!」
瑞穂「こんな所にあったんだね……」
清志「ああ……」
高尾「久しぶりにどーよ?」
緑間「……………………ふん。悪い気はしないのだよ」
高校時代、プライドを賭けて戦い、青春を捧げた。
そう、そこは、バスケコートだった。