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泥沼恋愛

第4章 忘れられた記憶


「あら、あなた達教室へ戻らなくて良いの?確か今日授業時間短縮じゃなかった?」
アタシと杉浦はバッと保健室の時計を見て、
「あ。」
「げっ。」
次の授業まであと3分だった。
「すんません先生、もう戻ります!!」
先生はマグカップを手に持ち、
「はーい、担任の先生には二人とも休んだことにしておくわ。」
「ありがとう先生!!っじゃ。」
アタシは保健室を飛び出して、教室へ向かった。

杉浦Side

「杉浦君、あなたは行かなくて良いの?遅れるわよ。」
先生にそう言われるまで、ぼーっと香住が飛び出して行ったドアを見つめていた。
「良かったじゃない、久しぶりの再会でまた友達になれて。」
先生は妖しい笑顔で俺を見ていた。
(あぁ、これは先生楽しんでるんだな。)
そう感じた。
「でも...鈴本さんは杉浦君の事覚えてないみたいね。」
俺は歩き出した。
「じゃあ、俺も戻ります。」
振り返ると、先生はコーヒーを口に含んでいた。
「俺、絶対香住に昔のこと思い出させます。そんで、俺の思ってることも伝えます。」
ドアの前まで行き、最後に一言残して保健室を出た。
(絶対...絶対に思い出させてみせる。)
俺は保健室を背に歩いて行った。
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