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泥沼恋愛

第2章 二度目の再会


杉浦と別れてから、気づいたことがある。
「あ...やべ、サボってる事初めてバレた。」
確か、イケメンとか美女って性格悪い人が多いって聞いたような。
(どうしよう、脅されるかな。最悪だな、もう。)
よし、会わないように気をつければ...。
そんなことを考えている内にいつの間にか保健室にたどり着いていた。
「すんませーん、手怪我したんで手当してもらっても良いすか?」
すると、先生がこっちを向いて笑った。
「あら、鈴本さんじゃない。また来たの?」
アタシは、近くにあった椅子に腰掛けた。
先生は救急箱持ってこっちに来た。
「今度は何やらかしたのよ。」
アタシは少しムッとして答えた。
「何よそれー、なんか男子とぶつかって倒れて怪我した感じー。」
隣に座って手当をしていた先生が、少し驚いた様子で
「あなたサラっと言ってるけど、それすごい状況だったのね。」
「んー、まあすごい状況だったけど相手に怪我無かったしいいかな。」
アタシは軽く笑った。
「あ相手は誰だったの?」
「んあ?えっと誰だっけな...杉浦...りょーすけ?」
「2年7組の杉浦亮太君ね。」
おぉ、覚えてんのかこの先生...すげぇな。
「そんなことないわよ、これくらい当然よ。」
「え。」
クスッと笑うと
「心の声漏れてるわよ。」
なんとなく、アタシは手で口を覆った。
「はい、終わったわよ。あまり血は出てなかったわ、すぐ治ると思う。」
アタシは立って、ありがとうございましたと言って保健室を出ようとした。
「あ、そうそう。杉浦君あなたが怪我したこと知ってるの?」
突然の質問にちょっと驚いた、そういや咄嗟に隠したな。
「あらそう。あの子の性格考えると、あなたが怪我したの知ったら多分あなたの所へ来るわよ。」
「え、やだ来ないで欲しい。面倒臭い。」
先生はフフっと笑って、アタシにこう言った。
「まあ、あの子の事だからもう気づいてると思うわ。」
すると、廊下の方から足音が聞こえてきた。
「先生、匿ってください。」
「嫌よ、手当したんだからもう戻りなさい、フフフ。」
あ、これ完全に楽しんでいる。
「鈴本さん!!」
そこに、杉浦が現れた。
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