第1章 師団長と団長
「ナイル、
ちょうど良かった。
リオをくれないか?
君の許可がいると言われた。」
「ふっざけんなよ!
やるわけねぇだろ!」
「そうか、
うーん……」
慌てて答えるナイルの返答に対し、
エルヴィンは顎を手で擦りながら
真剣に考え込む。
「どんなに考えても
やらねえもんはやらねぇ。」
リオを抱きしめる
ナイルの腕に
より一層力が込められた。
「リオ、
ダメだそうだ。
どうすればいい?」
「てめっ…リオに
話しかけんな!!!」
そんな
やり取りを見ていると
口角があがるのを抑えられなかった。