第13章 遠い約束-氷獣鬼-
その痴態に、ごくり、と獣の咽喉が鳴る。
もはや獣も、限界だった。
束の間○○の上から離れ、長椅子に腰を下ろした獣は、余韻に震えて動けずにいる○○を軽々と抱き上げると、今や痛いほどに脈打つ怒張の上へと引き下ろし、滾る楔で少女を刺し貫いた。
「ひ……っ!ぃっ、ぁっ…!」
途端、○○の息が引き攣り、苦悶に頬が歪む。
どれほど慣らし、溶かそうと、獣の昂りは、初めての…しかも人間の少女には衝撃が大きすぎた。
受け入れるには狭すぎる○○の内壁に阻まれ、擦られて、獣の息も上がる。
「ぐ…ぅっ、○○……っ」
しかし獣の怒張は、まだ全てを少女の内に収めきれていない。
○○の身を思うなら、今日はこれまで…と行為を止める選択も、獣にはあった。
だが、今更自らを鎮めるには、十年以上も待ち焦がれた娘の身体は、獣には甘美すぎた。
全身を舐めまわし、膨らみを揉みしだく。
○○の強張りを僅かでも解すため…何より、少女の内深くへと達する為……。
ここで止めるなど、もはやできない。
何を置いても…どんなことしても、今この時、獣はこの少女の全てが欲しかった。
涙でぐちゃぐちゃになった少女の顔をべろべろと舐めとりながら、その身体をゆっくりと、辛抱強く解きほぐす。
その甲斐もあってか、獣はほどなく、漲る怒張の全てを○○の内へ収めることに成功した。
獣は…幾年にも渡る想いを遂げたのである。
しかし、少女と繋がるだけでは、全ては終わらない。
むしろ、求め続けた少女の、この甘い声を聴くことこそ…一つに繋がり、もっと淫らに混ざり合うことこそが、獣の真なる望みだった。
ぐちゅ…っ、じゅぷっ!
「んぁ…ぁっ!」
痛みが去り、悦楽を知り始めた少女の身体は、獣の怒張を奥深くに呑み込みながら、苦痛とは異なる啼き声を上げる。
獣の望む、甘いその声こそが更に獣の雄を滾らせ、漲らせるなど、○○は知る由もない。
「は…っは…、はっ…は…っ」
「ぁんっ、ぁ、ぁっ、ひぁ…っぁ、ん」
欲情に任せ、恍惚と腰を打ち付ける獣の荒い呼気に、艶めかしい○○の喘ぎが重なり響く。