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るろうに剣心【東京編】

第3章 おでかけ




次の日

『おでかけ……?』

道場で剣術の稽古をしている最中
薫さんが思い出したようにそう言ってきた

「そう!女の子同士でお買い物したかったのよ。まぁ、剣心も一緒なんだけどね」
『……』
「もしかして嫌だった?」
『そんな!嫌じゃないよ!』
「じゃあ、決定ね!」

私は一生薫さんに逆らえないんだと思う

薫さんの着物を借りて、お出かけという名の買い出しに街に行く
慣れない着物に何回かこけそうになる
それをみかねた緋村さんと薫さんに手を引かれる
正直に言うと恥ずかしい
だって私この二人より身長が高いんだよ

『あの、もう平気なので、手を……』
「ダメ!またこけたらどうするのよ」
『いや、でも、恥ずかしい』
「あ!これ真愛に似合うんじゃない?」

話を聞いてください

薫さんが手にしたのは簪
紺色の玉がユラユラ揺れている
薫さんは私に簪をつけてくれた

「おぉ。似合っているでござるよ」
「おじさん、これ一つね」
『え……、あの』
「まいどあり!」

動くたび、シャランと紺色の玉が揺れ、音を奏でる
よくわからないがそれがなんだかくすぐたかった

「拙者は薫殿に頼まれた品を買ってくるでござるよ」
「私も食材を買ってくるわ。好きな場所見てていいわよ」

そういって離れていく二人
好きな場所っていたってまだここの地形わからないんですけど

まぁいいや
さっきの簪の場所にいればいいかな


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