第9章 連邦との戦い
「いかん!即刻中止だこの場を離れろ。」
「しかし、中佐殿の命令で…。」
兵士は言った。
「キリングどういうことだ⁈」
ルーゲンスはキリングを睨んだ。
「どういうこと、と言いますと?」
「核弾頭の使用など許可した覚えはない!」
「私も許可された覚えはありませんなあ。」
キリングは笑った。
「貴様…条約を無視する気か!」
「サイド6は、南極条約を批准しておりませんが?」
「そんな問題ではない。」
ルーゲンスは声を荒げた。
「それに、私の行動は閣下の管轄外に置かれているはずですが…。」
「当基地の指揮は私が…うっ!」
キリングはルーゲンスを射殺した。
「閣下!うっ…!」
側にいた兵も倒れた。
キリングは無線を取った。
「作業を再開しろ。当刻より、グラナダの指揮は俺が取る。」
キリングはルーゲンスを見て、にやりと笑った。