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〜虹村 修造のお話〜

第34章 -帰り道⑥-(回想)


ひかり
「もしかして…!
借り物競争の札の指示、わたしなの?」


ひかりが話しかけてきた。


ひかりは落ちないように
ギュッとオレにしがみつきながら…。



可愛い…。
もうそれしか思っていなかった。


あ、あと1位になることか。



虹村
「そんな感じです。
あ…っ!スピードあげますよ⁈」




紅組の奴がゴール目前だった。


だが、そいつが一緒に連れてたのは、
かなりの巨漢の社会の教師だった。



ひかりを抱いて走ってるとはいえ、
オレのが有利だ。



虹村
「うら〜〜〜っ‼︎」



オレはラストスパートで、
そいつを抜き去り、
借り物競争も無事に1位でゴールした。




アナウンス
『なんということでしょう‼︎
お姫さま抱っこで、
白組虹村くん、逆転ゴールです!』




余計なアナウンスとともに、
全校生徒から拍手を浴びてしまった。



ひかり
「に…虹村くん…おろして?」



オレは慌ててひかりをおろしたが、
ひかりは足を擦りむいていたので、
オレはひかりを支えていた。



実況生徒(マイク)
『では、今回のインタビューは、
もちろんこの方ですね。

虹村くん!おめでとうございますっ!』


虹村
「(はぁ⁈)」


オレはひかりとともに
運動会の実況していた奴らに
インタビューされてしまった。



実況生徒(マイク)
『借りてきたのは、
3年の露木さんですね。
札の指示はなんだったんですか?』


虹村
「(や、やべぇ…
言わなきゃダメなのか…?)」



虹村(マイク)
『いや…その…』


オレが戸惑っていると、
実況の奴がオレの手から札を取った。


実況生徒(マイク)
『これはこれは‼︎
【コスプレ着てる可愛い人】
ですね〜‼︎』



ひかり(マイク)
『えっ⁈可愛い人〜(笑)♪?』


その時のひかりは、
いつもの明るい感じでかわしたが、
一瞬頬を赤らめたような気がする。



虹村(マイク)
『いや…その…』


オレはその時本気でテンパってた。
その時は、平澤さんの好きな人…
と、思っていたし、
だいたいそぉゆうのは、
いまだに得意じゃない。


だが、オレが固まっていると、
急にマイクがオレの前から消えた。
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