殿堂入りおめでとうございます。

連載開始当初から大好きです。更新を知ると即読みし、次の更新まではある意味お預けを喰らっています(笑

お話が面白いのは勿論のこと、登場人物です！『こーゆー人居る！』と頷ける人達ばかりでとってもリアル(村瀬先生、貴方って人は…←)。中には『自分に似ている』と感じる人もいてドキッとしたり。

読み手の予想を根こそぎ裏切る(私は裏切られました…)展開には、少々覚悟が要るかもしれません。作者様曰く『ハッピーエンド』とのことですが…現段階では、正直全くそんな感じがしません(泣)

お話の運び方、言葉選び、登場人物の魅せ方など、書き手としても勉強させて頂いている作品です。

｢どいつもこいつも話聞かねェやつばっかりだなァ！！｣←これ。ほんとこれなんです😂そしてそれが む ちゃ く ちゃ 面白い！！
地の文が主人公ちゃんの目線で進行するんですけど…彼女の感じ方や言い回しが毎度毎度ツボすぎてとにかく面白い！(語彙力なくてごめんなさい)

かわいいものにはかわいい、好きなものには好き、おかしいもんにはおかしい(笑)そんな素直に感じられる主人公ちゃんがとっても可愛くていじらしくて🤭

今現在、彼女の心中は修羅場真っ只中。件のほわほわ乙女系男子はどう動くのか、刮目しています！

引き込まれています。言葉選びや間のとり方が絶妙で、なんだかドラマを見ているみたいなんです。

夢主に共感してしまう読み手は多いのではないでしょうか。本人曰く惰性で生きていて、あまり覇気を感じない。悩むくせに戦わず、頑固。だけど本当は怖がりで。…あれ？それって私じゃない？って。

｢年上の男｣は元より、夢主の心配のタネである｢彼女｣、夢主の｢同僚｣、｢年上の男｣の｢友人｣、様々な人物との関係(そしてごめんなさい、個人的には村瀬先生がものすごく気になっています…こちらもまた｢彼女｣から見たら｢年上の男｣なんですよね)…今後が楽しみで仕方ありません。

主人公の伴侶は所謂『モラハラ夫』なんですね。
(人物紹介で｢ひどいやつ｣て明記されてる^ ^)

暴力はなくても言葉や態度でチマチマ痛めつけてくる。
己のタイミングありきで体を求めてくる。
そのくせ｢お前が居てくれてよかった｣とか口にする。

翻弄され続ける主人公には生気が感じられず
疲れ果てているのが伝わってきます。

そんな時に出会っちゃうんです。『優しい男』に。
気遣ってくれて、認めてくれて、歩み寄ってくれて。

だけど言いまよね。
女は『惚れてくれる』相手より
『惚れた』相手と添い遂げたい
って。

17頁に、痛々しさ、切なさ、もどかしさ、
甘さまで詰まったこの世界。ぜひ召し上がれ。

「悪い男」、好きですか？

こちらの作品はマフィア、所謂裏の世界で生きる男達のお話です。これだけでも十分魅力的なのですが。そこで輝いてくるのがこの作者様のお家芸とも言える圧倒的な取材力と描写力。

史実に基づき紡がれる世界。彼らが「仕事」の話をしている時の殺伐とした空気。早朝の街並みのツンとくる肌寒さ。なんなら注がれる珈琲の香りまで漂ってきそうな食事風景。作中の全てがまるで映画のように頭の中に浮かんできます。

彼らは血腥い話をしたかと思えば軽口を叩きあったりする。そんなアメと鞭を使い分けられて翻弄されては、読者はのめり込まずにはいられません。「悪い男」たちが迎える終末を見届けたくなる筈です。