…あれから5年
私たちは飲み友になっていた。
相変わらず君は私を「お嬢」と呼ぶことがある。
「ねーえー、、 もぉーあるけなぁいーー!」
『…お前飲みすぎなんだよ』
私は君に支えられながらふらふらと道をさまよっていた。
「えへへーーー ねーぇーーおんぶーー!」
『…は??』
あ、君のその呆れ顔…懐かしいなぁ
ほんと迷惑かけてたからな
「だってーーーあるけないんだもんーー!」
はぁーっと君がため息をつく。
『…ったく、仕方ねーな』
…その瞬間
私の体はふわっと浮いた。
「…へっ?」
これがいわゆる”お姫様抱っこ”だと気づいたのはその3秒後だ。
そして、君が微笑んだ。
そう、誰にも見せないその自信気な笑顔で。
『…これで満足ですか? お嬢。』
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