第2章
ひたすらもふりまくりを堪能し
離れて
トラを見つめる
見つめ合うこと数秒
トラは頭を私のお腹にすりつける
―ズッキュゥゥーン
「か、かわっ、か、か、か、可愛いぃぃ」
頭を撫でてやると
喉をごろごろならす
動物が話せないことは分かってるが
一人なので痛い子に見られる事もないだろうと話しかけてみる
「ここに私以外の人間って住んでたりする?」
トラは私を見つめ
頭を振り
『誰も住んでないよ』
答えた
こた、こ、こ、こ、答えたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
「え?
ちょっ!
なっ!
トラって話せるの!?」
トラは首を傾げ
『僕の言葉が分かるの?』
と聞いてきたので頷く
『すごーい!
僕人間とお話したの初めてだよ!』
「私もトラと話たの初めてだよ…」