第3章 第一章「任務フォーア・シュピール」
「誉です。……よろしく」
何か付き合いにくそうだな。話したら沈黙が続きそうだよ。
「えーと誉君の魔法ランクは青です。このギルドで私と誉君、光汰の三人しか青がいないんです。ですからクエストランク5を受ける場合は私たちと一緒に行く事をお勧めします」
蘭斗さんが困った顔をしながら補足する。
さらにここで新しくクエストランクと言う言葉が出て来たので説明しますね。
クエストランクとはそのクエストの難しさ、危険さを表すんだ。またまた冊子から引用。
5「一言でいえば大事件、日本全体にかかわって来るもの」
4「犯罪危ない」
3「犯罪危険度少な目」
2「喧嘩とめたり」
1「ゴミ広いとか」
警察がやればいいのにっていうものも多いけど今の時代は治安を守るのは警察より魔法少年少女の仕事とという認識が強いからね。
「ふん。いくらクエストランクが5でも俺様は一人でも大丈夫だ。千尋はちゃんと誰か誘っていけよ。あと、メルは俺様と一緒に行こうな」
「矛盾してんじゃんかよ。そもそも俺はさっき父母院を守るって約束したばっかだから父母院と一緒に行くぞ」
「二人とも感じがいされるからそういう発言は控えた方が……」
蘭斗さん以外の目線が痛いです。「え? お前らそっち系?」みたいな目線が。