第3章 第一章「任務フォーア・シュピール」
「では、ギルドの中心人物を紹介しますね」
長い廊下を渡ると広いホールに出た。そこには3人の少年がいた。
「こちらがギルドの中心人物です。自己紹介宜しくお願いしますよ」
蘭斗さんいわく僕たちの顔はもうこのギルドの全員に後悔してあるらしい。ちなみに女だと気づいたのは蘭斗さんくらいらしい。
「希(のぞむ)。魔法ランクは赤」
髪を金髪に染めた明らか日本人の子が自己紹介をした。かなり不愛想ですね。
ここで少し新しく出てきた魔法ランクと言うものの説明をしておきましょう。
魔法ランクとはその人がどれだけ長く、沢山クエストをこなしてきたかを表します。ランクによって受けられるクエストも違ってくるので重要です。
ランクは冠位十二階と同じカラーです。簡単にどのくらいなのか表すと。
紫「7TМSしか持っていない。食えるとランクは最高の5まで」
青「かなりプロ。こちらもクエストランクは5まで」
赤「人並みにうまい。クエストランクは4まで」
黄「上達してきてます!クエストランクは3まで」
白「ここからスタート!クエストランクは2まで」
黒「悪い事をしたね!クエストランクは1まで」
まぁこれは入社した時に配られる冊子に書いてある事なのですが。明らか子供向けですよね。
「天丸だぞ! 天丸の魔法ランクは赤なんだぞ! 千尋、薫、父母院」
「よ、宜しく」
いつも元気な千尋がひるむほど輝かしい笑顔であいさつしてきたのは赤毛の少年。自然と仲良くなれそうです。