第3章 第一章「任務フォーア・シュピール」
ザンッ!
「…………へ?」
「御免なさい手が滑ったようです」
横を見るとそこには地面にナイフが僕の足元に刺さっていた。目の前には魔法少年にいつの間にか変身していた蘭斗さんが笑顔で立っていた。……ナイフを向けて。
「で、もう一度言いますが。認めてみてはどうです? 協力しますよ」
「……はい」
御免なさいお父さん。見栄張りました早速ばれました。
「いいのかよ父母院」
「仕方ないよばれちゃったんだし」
「ていうか、てめー何俺様のメルに手だしてるんだよ! 怪我させたら許さないからな」
薫、僕が君に怪我をさせられた回数は僕の中でカンストしてるくらい沢山あるんだけど。まぁ、言うときりがないから言わないけど。
「じゃあ、登録しに行きましょうか」
「ああ、どうだな」
取りあえず協力してくれるって言ってるんだから結果オーライかな? また蘭斗さんみたいに勘のよさそうな人には気を付けなきゃ。 あと、女っぽいも禁句みたいだがら気を付けよっと