第3章 第一章「任務フォーア・シュピール」
「ち、違うぜ! こいつは女っぽいだけで」
「そうだ! こいつは俺様のものなんだから男に決まってるだろ」
「薫、凄い勘違いを生むような言い方はやめた方が良いよ」
凄い蘭斗さんの私たちを見る目が酷くなるよ! というかどうしよう、なんか良い言い分けは……
「では、証明できるようなものは?」
「ここにいる時点で証明できるだろ。ここは魔法少年しか入れないんだろ。さ、はやく案内してくれよ」
「……ごまかすつもりですか。良いですけど私、女だと知ってもばらしたり、追い出したりするつもりはありませんよ」
「「「……え?」」」
どういう事だろう。
「だって貴方達は7TMSの方なのでしょう? ならば私がどうこう言う事はありません。だって上の指示なのでしょう?」
「はっ、どうせ嘘だろ」
「いいえウソではありません。どうです認めてみては?」
うう、ごまかせそうにないよ。でも諦めるもんか! 千尋でも薫でも駄目なら僕が!
「僕は男だよ。僕より君が女っぽいんじゃないかい?」