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蜜✖️蜜ラバー 〜お嬢様は、溺愛調教中!!〜

第2章 交際宣言致します




「かが…………っ」


その手に触れて背伸びして。
言葉を伝えようとするけど。


「足りない、もっと」



加賀谷の唇がそれを阻止するんだ。



そのまま浴衣の合わせから、加賀谷の手が直接肌へと触れた。





「待って加賀谷…………っ」




「待たない」



加賀谷の手から。
加賀谷から逃げるように背を向ければ。
後ろから加賀屋の手がそれを追いかけてくる。



「もう1秒だって待てねぇよ」


すがるような声、と。
加賀谷の温もりが背中から感じて。
一瞬時間が止まった気がした。





「…………さ、っきは、違うの」
「ん?」
「キス、嫌だったわけじゃなくて、いっぱい人、いたから」




後ろから抱きしめる加賀谷の腕に自分の掌を重ねて。
辿々しく言葉を絞り出せば。
加賀谷の唇が頸へと触れた。


「人いなかったらいいって聞こえますけど」
「…………」



触れたところに鈍い痛みが走って、反射的に右手で首を隠す。



「暗くて誰も見えませんよ」
「そうだけどそうじゃなくて…………っ」
「見えないとこならいいです?」



肌けた浴衣の衿元を少しずらして。
肩のあたりに感じた鈍い痛み。



「加賀谷、ほんとバレたらやばいから」
「俺は構いません」
「だから、そーゆう…………っ、ん」



浴衣がずらされて。
肩や背中にまで、痕を残して行く。



「ちが…………っ、まって加賀谷、考えさせて」




バレたら絶対まずい。
それはわかる。
でもそれは。
言い訳ばっか並べて行動すらしなかったあたしの責任で。
後先考えずに加賀谷を巻き込んだあたしの責任で。
なのに。
また、加賀谷との時間を言い訳に考えること放棄しようとしてる。
流されようとしてる。
その尻拭いをするのはいつも、加賀谷なのに。




「…………やっぱりだめ、加賀谷」




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