【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】
第3章 入学早々??
【バタン】
『ふぅ・・・。何か、色々すごかったな・・・夢見心地』
引越し先のアパートに到着し、部屋に入る。
短くも濃い1日にキャパシティがオーバーしそうだ。
『かっちゃんともお話できたし、まさかの轟くんまで・・・。雄英最高だなぁ!!!』
封じ込めていた思いの丈をようやく叫ぶことができた。
その後紬はシャワーを浴び、夕飯の買い物に出かけた。
『・・・ん?』
「あ"?」
まさかの遭遇率。
買い物を済ませてスーパーを出ると、向かいのコンビニから爆豪が出てきた。
『お、おおおお・・・』
「んだよ」
『あ、いやぁ・・・』
「・・・。お前、この辺住んでんのか」
『う、うん・・・。孤児院育ちで、雄英通うためにこっちに引っ越してきたんだよね』
「ほーん・・・」
『「・・・・・・・」』
学校で遭遇するより大人しい印象の爆豪。
口数も少なく何やら気まずい雰囲気になる。
『(気にした事なかったけどもしかして近所???やば・・・)』
「何ニヤニヤしとんだ。気色悪ィ」
『へっ!?ニヤニヤしてた!?』
「まさかお前・・・」
『!?』
「ストーカー・・・?」
『ち、違います!たまたまです!ほんとに偶然なんです!!!』
思いがけず近所だったことに本人も驚いているにも関わらず、ストーカーというあらぬ疑いをかけられている紬。
必死に弁明しようとするも、第一印象がおかしな奴の為何を言っても納得させられそうに無い。
「何なんだテメーは」
『いやだから!ストーカーとかそー言うんじゃなくて、今住んでる所はかっちゃんのこと知る前から・・・あっ』
「あ"あ"???今なんつった!?もういっぺん言ってみろや!!」
『ご、ごごごめん!!!緑谷くんが呼んでたからつい・・・』
「デクだと!?コロス!!!」
『許してぇー!!!』
殺意満々の爆豪から全力ダッシュで逃げる。
だが個性の使用は禁止の街中では逃げ切れるはずもなく・・・。
「おい」
『ひぃ・・・!殺さないで・・・』
これではまるでヴィランに追われる一般市民である。
「二度と呼ぶんじゃねぞ、その名前」
『はい。もう言いません。・・・勝己くん?』
「なっ・・・!?クソが!」
悪態をつきつつも呼んでも良いのか捨て台詞を吐いて行ってしまった。
『し、心臓が色んな意味で止まりそう・・・』