第2章 後輩の彼女 -瀬見英太-
瀬見 side
彼女に落し物を渡した後寮に帰って白布と話した
瀬見「彼女、黒須さん泣いてたぞ」
白布「そうですよね…でも、ほんとに俺黒須のこと好きとかわかんなくて…」
瀬見「付き合ってどのくらい?」
白布「半年、デートには3回くらい行きましたけど、手繋いだだけだし…」
瀬見「そのデートがあっても、気持ちの変化はなんもなかったのかよ」
白布「…申し訳ないって思って別れ話をしようと思ったことはあります、でも黒須は俺が好きに対してありがとうしか返してなくても幸せそに笑うから、それでいいのかと思って」
瀬見「…白布はほんとに黒須さん手放しても文句言わないわけ?」
白布「…はい、ないと思います」
瀬見「…なら俺があいつのこと貰っていいよな」
白布「え?」
瀬見「悪いけど、俺黒須さんのこと好きみたいだから」
自分でもびっくりだ
けど泣いてる彼女を見て、守ってあげたくなったし、俺が笑わせてやりたいって思った
だからもし白布がやっぱ俺なんて言ってきても俺は引かない
黒須さん、会いに来てくれないかな