• テキストサイズ

真珠の涙

第14章 長期任務



疲れが出始めていたので歌姫さんとゆっくり温泉に入り、部屋に戻ると陸くんが起きていた。

『あれ?陸くん早いね?』

陸「いやぁ…起こされたという方が正しいかな。風海もケータイ見てみなよ。」

見てみると、驚くほどの不在着信。
傑さん数件、悟さん数十件…

えっ!?なんかあったの?!

歌姫さんが私のケータイを覗き込んで、嫌そうな声が聞こえた。

歌「うわっ!なにこれ〜ストーカーじゃん。」

そんなこと言わないで…
どっちに掛け直したらいいかな?
迷っていると、陸くんが声をかけてくれた。

陸「ごめん。俺が一緒にいるのバレちゃってさ。それで心配してるんだと思う。」

あぁ…そーゆーことか。
ということは、傑さんは長くなりそうだから、悟さんからかけようかな。とボタンを押そうとすると電話がかかってきた。
この恐怖をみんなで分かち合うことになり、スピーカーで話す。

『もしもし?悟さん?』

悟「おまえ!なんで電話でねぇの?!ケータイの意味!!
それより!陸がそっち行ってんだろ?!俺が行くまで目合わせんなよ?会話も禁止!むしろ同じ空間にいるな!」

『悟さん、それは流石に無理だよ。悟さんが陸くんにお願いしたんじゃないの?私を守ってくれるために…』

悟「いやっそれは傑の提案。上がわざと俺たちに任務詰め込んでやがるから、そっち行けねぇし!陸の野郎、わざと風海に見つかったとしか思えねぇんだけど?!ぜってぇ浮気すんなよ?七海と灰原ですら腹立つのに、陸まで加わったら…くそっ!帰ってきたらわかってんだろうな?」

もはや何を言っているのかわからない。
みんなで顔を見合わせて、七海くんと歌姫さんはげんなりした表情を浮かべ、灰原くんだけと陸くんは苦笑い。

悟「あぁ゛〜まじでムカつく!くそっ!明後日は俺が…」

『悟さん?明後日来てくれるの?楽しみ♡傑さんは会わないで帰っちゃったから寂しかったの。いつもありがとう!大好きです♡』

悟「…あ?…あぁ、俺も。じゃ、身体冷やすなよ」

ブチッと音を立てて切れた。
嵐のような人だな…

灰「さすが!慣れてるね!」

『悟さんはまだ一度も来てなかったから、どこかで来ると思ってたんだ!だからそんなに怒ってないかなと思ったの!明後日来る予定みたいだね〜♡
問題は傑さんだよ…静かに怒られる方が怖いんだよね』
/ 393ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp