【ONEPIECE】スキ&大スキ 〜トラファルガーロー〜
第1章 初めて会ったあの日
「……え?」
「ただし、俺は海賊だ。この船に乗り続けるなら……意味は分かるな?」
「……はい」
「海賊船に乗る以上、お前は政府に追われる罪人。それが嫌なら次の島で下ろす。一日やる。よく考えろ。……room」
彼はそう言うと何故か私に近づいてくる
「な…?」
『メス』
「?!」
私の体……心臓の部分に四角い穴が空く。
彼が持っているのは私の心臓だった。
私は恐る恐る心臓があった部分を擦るが空洞が空いていることにゾッとする。
なのに息ができる。動いている。一体何をした…?
「一日返事を待っている間、心臓は預からせて貰う。下手な真似したらこの心臓は海に落とす。海王類等がお前の心臓を食い潰すかもな」
「……ひっ!」
私の体にあったはずの心臓を見せつけられる
「何もしなければ俺も何もしない」
パタンと彼がドアを閉める。
私は辺りを見渡す。
ベットが1つ、本が沢山。
「……海賊……」
数時間後、私は部屋の隅にいた
コンコン
「……あのぉー…」
「……シロクマ…さん?」
「お腹すいてない?キャプテンにおにぎり作ったから、君もどうかなって。毒は入ってないよ。安心して」
「…入っていいですよ。ありがとう。私も何もしない」
ゆっくりとドアを開けるとおにぎりを乗せたお皿を私に差し出す。
海軍の軍艦の牢屋にいた時は満足に食事をさせて貰えなかった。
私の為に握ってくれたんだ。
真っ白な白米にパリパリの海苔が巻いてある。
中身は……鮭だった
「……美味しい?」
「……美味しい……」
ポロッと涙が出る。
おにぎりにかぶりつく度に大きな粒が目から零れる
「え?!すみません。」
「ううん…嬉しくて。ありがとう。」
「……良かった。キャプテンが渡せって言ってたんだ」
「……彼が?」
「……キャプテン、人相悪いし言葉足らずな所あるけど…本当は優しくて俺たちクルーの事を第一に考えてくれてるんだ。怖がらないで」
「ふふ、彼のこと……随分慕ってるんですね」
「勿論だよ。キャプテンは強くて優しいんだ。俺たちはどこまでのキャプテンについて行くよ」
「………」