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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第5章 "好き"が止まらない!


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たまには部屋でDVDでも観よう、と僕は適当に作った夕食を並べて買ってきたDVDをプレイヤーに入れる。
呪力を一定量流すためのコントロールに使える!という理由で経費で落ちれば良いんだけれど。特級呪術師で給料は良いとしても、僕の囲う人達や様々な分野で結構消えていく。
共に未来を変えていく新しい呪術師達を育てる為とは言え、まだまだ彼らは未熟だ。
リモコンを持って机に置き、サングラスを指先で軽く位置調整しながらDVDを再生した。
フォークでジャーマンポテトを食べながらオープニングを見る。

希望ある呪術師の育成。最近だとハルカが編入したから、彼女を世話している。他の子達も僕が世話をしているとは言え、彼女にはまだまだ教えなくてはいけない事があるから、放課後まで一緒に居ることが多い。
結構努力する子だから放って置いても自力で他の子に聞いたり、調べたりして何とかするんだろうけれど。補習とは建前で、少しでも多く過ごせば彼女の中の何かが僕に傾いてくれないか、という邪な心があった。効いてるのかどうかすら今じゃ聞くに聞けない関係になってしまったけれど。

オープニングが終わって主人公が車から路上駐車をして出勤を始めるシーンになった。
それを見ながら、粉チーズをパスタに掛けて食べ始める。

──今まで僕は追われる方だった。性格が悪いっていうのは自分でも良く理解してる。
可愛い子が近付いて、好きです、なんて言ったらとりあえず付き合った。でもしばらくすればだいたい向こうが僕に失望して去っていく。それを何度も繰り返していたら僕を知ってる女の子はなかなか引っかかりにくくなる。
僕は天才で最強で格好良いから好きになっちゃうんだろうね。女の子は気が難しいものだと流石に振られ続けりゃ理解もするよ。

DVDに意識を少し向ける。
はい、きた!こういう映画に付き物のジョニー!配役も役者もジョニーって居る居る。ちょっとメタな所あるんじゃないの?
DVDをだらだら見ながらのんびりと食事を進める。
食事も終盤に差し掛かった所で携帯に着信が入った、なんだ?誰だ?と確認もせずに耳に当てた。

「もしもーし?天才呪術師の五条悟でーす」
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