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partly cloudy 【ヒロアカ】

第12章 いざ合宿





「ねぇ、消太くん。
もし負けたら誰を紹介するの?」



思い切って聞いてみた。



「負けないから考える必要ない。」



「何をォ〜!?
生意気な奴め!ケチョンケチョンにしてやる!!!」


強気な消太くんにピクシーボブは凄い形相になっている。





「……ロン。」



消太くんが麻雀牌を倒す。



「つよ……」



2回やって2回とも消太くんが勝った。
ルールはわからないが何だか凄いらしい。




「もう一回!!!」



ピクシーボブが牌をジャラジャラと混ぜている。
まだやる気ですか……と消太くんはもうめんどくさそうだ。




「そうだ!クラウディア!
次入りなさいよ〜!」



「え?私やったことないですよ?」



「これを機に覚えなさい!
これも社会勉強!!」



ほら、イレイザー場所空けて!と
ピクシーボブは必死の形相だ。
初心者を入れて勝つつもりなのだろう。

虎さんもマンダレイも呆れている。
ラグドールはダサい!!と笑った。



「フハハハハ!!!
これで一勝いただきよ!!!」



ピクシーボブの悪い笑い方はもはや敵のようにしか見えない。
ルールを簡単に説明してもらい、私は誰か紹介する人を頭の中で探しながら初めての麻雀に臨んだ。




「……あ!ロン!」



ビギナーズラックだろうか、
初めての麻雀は一位抜けだ。



「え、嘘でしょ!?もう一回!!」



「イレイザー、交代。
あたし飲み物取ってくるわ。」



すっかり酒も進み、
マンダレイが席を立つと
さっきまでめんどくさそうだった消太くんが少し勝ち誇った顔で席についた。



「よし、霞。
俺が麻雀の厳しさを教えてやる。」



ピクシーボブは相変わらず必死の形相で
消太くんは悪魔のように笑っている。





「……怖いですよ、二人とも。」


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