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恋、つまり、まばたき(R18)【カラオケ行こ!】

第2章 こわさと、やさしさ



「ごめんなさい……ごはん、今から作り直します……」
「いや、ええよ。今若いの何人か呼んだからついでに片付けさせるわ。なんか食べに行こか」
「……悔しい……ごめんなさい……」

また目尻から零れた涙を、狂児の親指がそっと拭った。

「もうここからは楽しい時間やで、楓ちゃん。な?せっかく再会したんやし、笑て過ごそうや」
「……はい!」

男を玄関近くの廊下に転がし、ソファでふたり並んで腰掛けた。
狂児はそこでも楓を抱きしめて、頭を撫でてくれる。楓は狂児の胸に頭を預け、甘い香りを堪能した。今日ここからは移り香がどれだけ移ってもいい。
楓は狂児の体に腕を添わせ、そっとスーツのジャケットを脱ぐよう促した。
彼との時間を思い出しながら、その目を見つめる。
狂児は黙ってジャケットから袖を抜き、ソファの背にそれをかけた。

「シワになるから、かけときます」
「ええから、座っとき」

立ち上がろうとする楓を狂児は腕を掴んで引き寄せ、ソファの座面に楓の体を横たえようとする。
甘い空気に流されそうになったが、楓は慌てて上半身を起こして制した。

「ま、待って、若い人たちが来るんでしょ?こんなところで……」
「あぁ……ええよ別に」
「狂児さんがよくても、私は困る……んん」

腰を抱かれ、座面に体を横たえさせられる。
大きな狂児の体がそっと覆い被さり、唇を奪われる。服の上から体を触れられ、楓自身も体が熱くなり始める。
しかし狂児の組の事務所はここから割と近く、車で10分ほどで着く。もう今にもインターホンが鳴るだろう。

「待って、狂児さん、まって……あっ!」

ちゅ、ちゅ、と首筋や頬に唇を落としながら、ワンピースのスカートの中に手を入れられ、下着の上から秘処を撫でられる。一度、二度。
首筋を舐められ、耳朶を食まれる。
膝頭を掴んでぐいと足を開かれ、狂児はその間に腰を割り込ませてきた。

「だめ……きょうじさん……ひときちゃう……」
「さっき電話したから来るとしたらあと5、6分やな。流石に俺も、5分で挿れて出すんは無理やなあ」

そう言いながら、楓の下着に手を滑り込ませる。割れ目に指を這わされると水音がして、楓自身でもその潤みが彼の指を汚すのが分かった。
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