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【鬼滅の刃】 彷徨う水面

第10章 圧倒的な力




「よく避けたなぁ、でも次で殺してやるよ。
血鬼術 泡沫噴火演示」



鬼が地に手を着くとそこから水が湧き上がる。一面は水たまりのようになったが、それ以外の変化はない。



怒りに震える美雲は再度斬りかかる。
水溜りに踏み込む。踏み込んだ瞬間に水溜りから泡の柱が噴き出した。その柱は湧き出た後瞬時に岩のように固まる。噴き上がる際に足を絡まれ、身動きが取れなくなる。動けば動くほど柱から枝のように泡が分岐するように伸びてくる。
どんどんと足が飲み込まれていく。そして漂う先ほどの毒の匂い。危機的な状況になってから冷静さを取り戻す。
固定された足、口元を覆っている手。唯一自由が効く右手で刀を振る。



「肆ノ型 打ち潮」



なんとか危機を脱する。しかし泡に取り込まれていた足が重い。鬼の技に纏う弛緩の毒を足の皮膚から吸収してしまった。全身に毒が回らないように呼吸を整える。毒が回るのを遅らせることは出来るが、止める事は出来ない。この近くには藤の花の家紋の家もある。藤の花の香を焚いていたとしてもおばあさんの無事は約束されていない。
自分の命が潰える前に鬼を仕留めなければ。



「女の鬼狩りさんよぉ、俺はこんなところで道草食ってる暇はねぇんだよ。人を喰って喰って十二鬼月に返り咲く!!!大人しく死ねぇえ!!!」

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