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ちょっと私にはハードル高いです

第10章 恋人同士


*


電車に揺られて黒河さんの家に向かう。


そしてフロントへ行き、カードをかざした。合鍵を貰った次の日に「渡し忘れてた」と言われ渡してくれた。

合鍵を使い、ドアを開ける。



「お、お邪魔します…。」

「!…は~い!」



ソファーに座っていた黒河さんが立ち上がり、玄関まで来てくれた。



「待ってたよ。」

「ごめん…ちょっと…早く着いちゃって…。」

「全然?嬉しいよ?」



ニコリと微笑む黒河さん。LINEでは18時頃行く。と言っていたけれど、今の時刻は17時。



「!…あけたの?ピアス。」

「う、うん…痛かった…けど…。」

「ん、可愛い。お揃い、俺もあけた。」

「!…」(増えてる…。)


前は左耳にロブ1つと軟骨に1つ。右耳はロブ2連のインダストリアルがあいていたのに、今は両耳にロブ2つと軟骨2つずつ。インダストリアルがあいていた。



「い…痛くなかった…の…?」

「ん~、痛かったかも。」



また微笑む黒河さん。



「とりあえず、玄関寒いでしょ?こっちおいで?暖房ついてるから。」

「う、うん。」


黒河さんはバッグを持っていってくれた。私は靴を脱いでその後をついて行った。
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