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明日も君の隣で【twst】

第4章 未来なんて【ジェイ監】※微裏(裏)


「っ————!!!」

その時突然目眩がして、思わず先輩に寄り掛かってしまう。


「ユウさん…!?」
「すみません…大丈夫です」
「………」



今日のことを思って寝れていないわけでも、はたまた月のものでもない。

ただ急に目眩がしただけ。

それなのに、



「……っ…」
「ユ、ウさん…?」



激しい目眩、止まらない涙。

しまいには体も震えてきた。



「せんぱっ……怖いですっ…もう嫌っ…」
「ユウさん大丈夫です。僕はここに居ますから…」
「やだっ……、怖いっ……」



先輩は私を抱きしめてくれるけど、どこか遠くにいるような感覚。

すると先輩は私の額に触れた。



「ユウさん、ごめんなさい…少しだけ、少しだけなので我慢して下さい…」
「っ…!」


そして先輩は小さく呪文を唱えた。


「…!」
「………どうでしょう…?」
「すごく、楽になりました…」
「!良かったです」


ほんの少しの衝撃の後、先程までの目眩や震えが止まった。


「ありがとうございます……すみません本当に。」
「いえいえ…いいんです。今日はもう休みましょう?寮まで送っていきますから」
「…、…」
「…ユウさん?」



先輩は私の目元を親指で拭った後、頭を優しく撫でてくれた。

でも、私は。



…まだ離れたくない。




「…一緒に寝てくれませんか」
「…!ユウさ…」



明日を、貴方の隣で迎えたい。



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