第4章 未来なんて【ジェイ監】※微裏(裏)
あの後、遅れそうになりながらも6時限目まで授業を終えた。
いよいよ放課後。
少しドキドキしながら廊下を歩いていると…
「あら?奇遇ね。ちょうど会いに行こうと思…」
「助けて下さい息が出来なくて」
「アンタはそのままでいれば良いでしょう?毒は。」
「ありますけど…………」
「なら良いじゃない。どうせアンタのとこに泊まるんでしょ?」
「…多分そうです」
「いつもの場所で、ね。緊張しなくて済むわね」
「してるんですけど?」
「お黙りなさい。じゃ、精々死なないように」
「っ〜〜〜〜〜〜!」
からかわれただけじゃんっ…!
優雅に歩いて行くヴィル先輩をジト目で見つめる。
と、くるりとこちらを振り向いた。
「そうそう。その毒、使う必要無いなら返しなさい。」
「え?」
「万が一暴れた時に蓋が外れると危険でしょ」
「あっ暴れませんよ!!!」
「…そう。」
一言だけ呟いて、また行ってしまった。