第2章 変わる未来
みのりとの約束、みのりと過ごしたい未来の為に、必死だった。みのりが残してくれた情報を元に、ドフラミンゴを倒す為の道へと向かってただひたすらだった。
「キャプテン…大丈夫っすか?」
「みのりが心配なのは分かるけど、もう少し自分の事も考えてくれよ…」
気を失うように寝ていて、それでも誰かが部屋に入ってきた気配で目を覚ます。そんな姿を見てペンギンとシャチが心配をしてきたが、俺は自分の事よりもみのりの事ばかりだった。
「みのりが…みのりが、無事じゃなかったら、俺は…!」
好きだと思った。愛してると思った。あいつとなら命と引き換えになんて思わなかった。生きてあいつと一緒に未来を考えたかった。伝わらなくていい。知らなくていい。ただ、あいつの笑顔と一緒に生きたかった。あいつの傍にいたかった。無事なのか?また暗い顔をしてないか?泣いてないか?俺が来るのを待ってるのか?何故逃げてこない。能力を使えば逃げれるだろ。何故何も連絡が無い。生きていないのか、連絡が取れない状況なのか。
「キャプテン…」
「…もう、今はそっとしとこうぜ…」
2人が気を使って部屋を出ていく。2人どころか、俺は今船員達の事も考えてやれてない。こんな状態の俺じゃ命をかけたところでドフラミンゴを倒せるかも分からない。こんな俺じゃ…みのりの傍にいれない。
「…あぁ…お前の傍がいい…俺は、みのりの傍にいたいんだ…」
前を向け。信じろ。みのりなら大丈夫だ。だから、頑張れ。みのりに会う為に、俺は何が出来るんだ。みのりが残してくれただろ。みのりがいなくても出来る。みのりはただ俺が傷つかないように未来を変えると言ったんだ。俺が傷付いてもいいなら、未来は変わらない。俺は、ドフラミンゴを倒せるんだ。
この時でも、何時でも良かった。気付けば良かった。みのりがあいつに攫われた時点で大きく未来は変わった事に。