第2章 変わる未来
女ヶ島を離れて行く時、みのりが俺に一緒に頑張ろうと言ってくれた。だから、俺は一緒に生きようと言った。けどみのりがそれを聞き届けれたのかは分からない。みのりの身体が宙に浮く。同時にみのりの意識が落ちたのか、みのりの身体から力が失われる。今浮いているのはみのりの力じゃない。
「ドフラミンゴぉおおお!」
「フッフッフッ…お前がたった1人の女を大事にしてるなんてな。そんなにもこの女に惚れ込んだのか?」
「何で、みのりの事を…!」
突然現れたドフラミンゴの覇気にやられたらしく、みのりは身動き1つしなかった。ドフラミンゴの能力で捕らわれて、そのまま船から離されていく。
「みのりを、返せ…!」
必死でROOMを展開し、シャンブルズで取り返そうとするがそれよりも早くドフラミンゴが離れて行く。この距離では一気に体力を消耗していく。1度取り返した所で、また捕まれば次は…。
「キャプテン、一体何が…!」
「あれは、ドフラミンゴ!?」
「あぁ、みのりが!」
騒がしさに船員達が出てくる。皆ドフラミンゴがいる事やみのりが捕らわれた事に動揺している。
「フッフッフッ、安心しろロー。この女は当分預かってやる。お前の元には無事に返してやるよ…お前が俺の望みを叶えてくれれば、な」
憎たらしい笑みと共にドフラミンゴがそう伝える。ドフラミンゴが約束を守るとは思えない。だが、今無理をしてもみのりどころかこの船ごと沈められても不思議じゃない。
「何が、望みだ」
「俺がお前に求めてるのは一つだけだ。知ってるだろ」
そして、俺はみのりが連れて行かれるのをただ見てる事しか出来なかった。コラソンの時から、俺は何も変わってないのか?何で、愛した女1人助けられないんだ?いや、まだ、変われる。みのりは生きている。みのりの能力を知ればドフラミンゴは殺したりはしないだろう。みのりだって、未来を知ってるなら、ドフラミンゴを知ってるなら上手く切り抜けられる。何より、みのりが起きればあいつは逃げる事が出来る。大丈夫だ。
だが、みのりが俺の前に再び現れたのは、パンクハザードでだった。