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貴方と未来を過ごしたい

第2章 変わる未来




「あぁ、いや、その…仲間としてだからな?だから…仲間なら、船長を守るのは当たり前だ。そして、船長が仲間を守るのも当たり前だ。お前の事を仲間と言いつつそうやって汚い事から避けさせてたのが、お前からしたら不安だったとも思う。お前がシャボンディ諸島での事を知ってると打ち明けられなかったのも、信用が足りなかったせいだ。だから…もっと、信用しろ。頼れ。俺も皆も、お前を頼るから」


慌てて誤魔化すように喋れば、みのりはポカーンとした顔から一気に不機嫌な顔へと変化させた。どこだ、どのセリフだ。何がいけなかった。まさかさっきの好きだの意味を悟られたのか。


「紛らわしい事を…」


ぼそっと何かを呟いたかと思えば、みのりは呆れたように溜息を吐いた後ニッコリと笑った。嬉しそうに、少し悲しそうに、でも吹っ切れたような顔だった。


「ロー…未来を変えよう。私の知ってる未来を、よりよくしよう」


そして、みのりは曖昧だが確実な話だとこの先の事を話してくれた。あと数日で火拳のエースが公開処刑される事。それに伴い白ひげ海賊団やその同盟達が集まり、大規模な戦争が起きる事。そして死にかける麦わら屋を俺が助ける事。更にそれから2年後、パンクハザードで起きる事、ドレスローザで起きる事。


「もっと私が読み込んでいたら良かったんだけど…とりあえず、1番最初に気をつけないといけないのがパンクハザードでのヴェルゴとの戦いなの…麦わらの一味とは同盟を組むべきだけど、その前段階をもう少し慎重にいかないと…」
「だが、それだとシーザーは俺を傍におかないだろう」
「けど、心臓を預けたら…ローが、傷つく…」


俺が今まで考えていた事と、みのりが教えてくれた内容的には、俺はきっとドフラミンゴさえ窮地に追い込みカイドウがドフラミンゴを討つ状況を作れたらそこで死んでも良いと思って行動しただろう。じゃなきゃ、ドレスローザに行く前からスレスレの行動は取らない。麦わら屋と同盟を組んだからこそ大きく動いたんだろう。その後、ギリギリまで追い込んで麦わら屋がトドメを刺してくれた上に、俺は腕を1度切り落とされるって事は他の奴等とは別れを覚悟してた筈だ。
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