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貴方と未来を過ごしたい

第2章 変わる未来




シャボンディ諸島を出航してから悪い考えが止まらない。私が介入した事によって何かが変わったのか?変わってないようにも思える。島を出る直前まではまるでアニメを見てる気分だった。でも、描かれていなかった事とはいえ私達は必死で船へと急いだ。おかしい…印象的にはロー達は特に問題なく出航していたような気がする。私の力がなければどうなっていた?ローの力があるから大丈夫だった?分からない、分からない。
そして、怖くなった。ローに話しかけられる度に、実際はどうなってたんだろうとグルグルと考えて吐きそうだった。ベポが話しかけてきた時は平気なのに。ローに話しかけられる度に思う。


これが、最期だったら、どうしよう。怖い、怖い…怖い!ローが死ぬなんて嫌!どうせ死ぬつもりだった私の命が無くなればいい!ヴェルゴと戦っても死なない?ドフラミンゴと戦っても死なない?大丈夫なの?私がいない時なら大丈夫?ローは1人でパンクハザードに行く。ドレスローザへもだ。なら、私がいなければ大丈夫…?分からない。だって、もう既に私がいるだけで変わっている事はある筈。そもそもシャボンディ諸島に私を連れていった時点でもう未来は違う。私はいない方がいい?でも、もう無理。私は、ローから離れたくない。皆といたい。


皆といる為なら…ローを守る為なら…人を殺したって良い…。ローの命を守れるなら、そいつに大切な人がいても知らない。そいつを待つ人がいても知らない。この能力を持って生まれた私を受け入れてくれた皆が傷つくぐらいなら、それ以外の人間なんて皆死ねばいい。私は私のエゴのために生きる。例えローに嫌われても…ローのいない世界なんていらない。


「貴方を、守らせてください」


私の願いをきいてください。欲を言うならもっともっとある。それでも、どうしても叶えたい願いがある。ローの傷つかない未来をください。お願いします。私はどうなっても良いから、私の命なんかどうでもいいから、お願い。



「みのり…お前が好きだ」


ちょっと待って今までの事が吹き飛びそうな言葉が聞こえてきたんだけど。
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