第15章 夏祭り
─宇髄の元に集まった生徒達に話しかけられ、しばらく雑談していた。
だが、ウチの生徒との事だが、誰一人名前を知らない。
しかも俺の授業も受けた事があるというが、全くわからん!
そろそろの所へ戻りたいのだが、女子というのは話が途切れない。
すると、宇髄に肩を叩かれ、耳元で囁かれる。
「お前、他の女に構ってるより、自分の嫁さんの方がやべェんじゃねえの?」
宇髄の視線を辿ると、一気に頭が冷える光景があった。
不死川がを口説いてるとしか思えない状況。
生徒達の話を遮り、一目散に2人の元へ向かう。
「そこまでだ!不死川!」
不死川には俺の近づく気配がわかっていたようで、声をかければすぐにの手を離した。
何が起きているか掴めていないを抱き寄せ、不死川を牽制する。
「酔いすぎだ、。
今日はもう帰るとしよう」
「は、はい」
場の空気を壊さない様、努めて明るく帰宅する旨をみんなに伝える。
去り際に不死川の横を通ると、俺にしか聞こえない声で宣戦布告された。
「煉獄、奪おうなんて考えちゃいねェが、泣かせたら躊躇しねェからなァ」
「肝に銘じる!」
本当に飲みすぎているを支えながら、足早にその場を後にした。