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橙思いて来世へ紡ぐ【鬼滅の刃】

第16章 続・夏祭り


花火の音の合間に聞こえる肌のぶつかる音とくぐもった甘い声。


「あっ、もう、イク!」


「くっ、そんなに締め付けるな、出てしまう!」


スキンも持ち合わせずに始めてしまった行為。


もういっその事奥で果てたいと思う心と理性の心がせめぎ合う。


実際、子が出来た所でなんの問題もない。


なんなら既成事実となってもう誰も手出ししないだろう。


子も授かり、一石二鳥。願ったり叶ったりだ。


ただ、自分1人で勝手にして良い事ではない。


子を宿すのはだ。


時間にしてほんの僅かだが、杏寿郎の思考回路は自問自答にフル回転していた。


すると


「杏寿郎さん、っ中に、ちょうだい?


全部欲しいのっ…」


そんな事を言われてしまえば断る理由など皆無。


「そう、かっ、くっ…それなら全部くれてやる!

俺の子を孕めっ!」


「っはい…杏寿郎さん、大好き!っあ、も、ダメ!っんんあぁっ!!」


「俺もだっ!っつ!!」


最後の一突きを最も奥にし、の収縮に抗うこと無くそのままどくどくと白濁の液を流していく。


のお腹の奥にも温かさが広がり、本能的に喜びを感じる。


暫くそのままで抱き合い、余韻を味わう。


お互い落ち着いたところで杏寿郎が抜き、身なりを整える。


「すまない!加減が出来なかった!

歩けるか?」


「大丈夫です」


そう言う2人の間にはいつもの穏やかさが戻っていた。


花火ももう終わっており、公園を出ると帰路に着く人達の姿があった。


2人も手を繋いで家へと帰る。




「来年は花火ちゃんと見ましょうね」


「面目ない!

ただ、来年は3人で、かもな!」
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